海外 TCG 制限改訂

海外TCGの制限改訂は有能なのか?


遊戯王プレイヤーと切っても切り離せないのが制限改訂。

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その制限改訂が実は日本とそれ以外の国(いわゆるTCG)で別物なんです。

 

日本では批判の意見が多い制限改訂の内容ですが、海外のそれはどうなのか?

 

今日はそこんところを解説したいと思います。

 

 

 

海外の制限改訂との違い

海外の制限改訂と日本のそれを全て網羅的に見ていくのは

 

 

絶対に飽きる!

(それにかなり大変)

 

と思ったので、今回は

 

「海外で禁止、日本で無制限」のカード

 

 

「海外で無制限、日本で禁止」のカード

 

について解説していきたいと思います。

2017.10現在のレギュレーションになります。

※ちなみに海外では「2015/07」頃から不定期に制限改定を行っています。(早いと2か月に1回ほどのペース)

 

海外の制限改定 海外で禁止、日本で無制限のカードについて

それでは順番に見ていきましょう。

 

《アポクリフォート・キラー》

効果モンスター
星10/地属性/機械族/攻3000/守2600
このカードは特殊召喚できず、自分フィールドの
「クリフォート」モンスター3体をリリースした場合のみ通常召喚できる。
(1):通常召喚したこのカードは魔法・罠カードの効果を受けず、
このカードのレベルよりも元々のレベルまたはランクが低いモンスターが発動した効果も受けない。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、特殊召喚されたモンスターの攻撃力・守備力は500ダウンする。
(3):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。相手は自身の手札・フィールドのモンスター1体を墓地へ送らなければならない。

→非常に強い体制を持つモンスターで、デッキによっては出された時点で試合終了!ということもあり得る。

しかし、新ルールが導入されたことにより禁止化時と比較して出しづらくなったことに加え、レベルもランクも持たない、リンクモンスターの登場により除去されやすくもなっている。

そろそろ戻してあげてもいいんじゃ無いかと思う一枚。

 

《混沌帝龍 -終焉の使者-》

特殊召喚・効果モンスター
星8/闇属性/ドラゴン族/攻3000/守2500
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地から光属性と闇属性のモンスターを1体ずつ除外した場合のみ特殊召喚できる。このカードの効果を発動するターン、自分は他の効果を発動できない。
(1):1ターンに1度、1000LPを払って発動できる。
お互いの手札・フィールドのカードを全て墓地へ送る。その後、この効果で相手の墓地へ送ったカードの数×300ダメージを相手に与える。

→日本のレギュレーションでは、エラッタされたことにより、制限解除されたカード。

エラッタ前は『ターン中に他のカードも発動可能』『自分が墓地に送ったカードもバーンダメージに加える』『蘇生、帰還が可能』と、なんでもありの効果でしたが、エラッタされたことにより、その性能は大きく低下しました。

個人的にこういったエラッタは好きじゃ無いです。(強いカードには強くあってほしい・・・)

 

 

 

《儀式魔人リリーサー》

効果モンスター
星3/闇属性/悪魔族/攻1200/守2000
(1):儀式召喚を行う場合、その儀式召喚に必要なレベル分のモンスター1体として、墓地のこのカードを除外できる。
(2):このカードを使用して儀式召喚したプレイヤーから見て相手は、
儀式召喚したそのモンスターがモンスターゾーンに表側表示で存在する限り、モンスターを特殊召喚できない。

→2015.07に【影霊衣】の抑制として禁止カードに指定された。他の儀式テーマにも影響を与える調整は如何なものなのか・・・

 

 

《地霊神グランソイル》

効果モンスター
星8/地属性/獣戦士族/攻2800/守2200
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地の地属性モンスターが5体の場合のみ特殊召喚できる。
このカードが特殊召喚に成功した時、自分または相手の墓地のモンスター1体を選択して自分フィールド上に特殊召喚できる。
このカードがフィールド上から離れた場合、次の自分のターンのバトルフェイズをスキップする。

 

→凶悪な無限ループに悪用される事が多く日本では先日、異例のエラッタ(名称ターン1)が課せられました。個人的には悪く無いエラッタだと思いますが、一言いわせてください。

 

最初からターン1付けとけ!

 

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《カオスポッド》

 

効果モンスター
星3/地属性/岩石族/攻 800/守 700
リバース:フィールド上のモンスターを全て持ち主のデッキに加えてシャッフルする。
その後、お互いのプレイヤーはそれぞれのデッキに加えた数と同じ数のモンスターが出るまでデッキをめくり、その中からレベル4以下のモンスターを全て裏側守備表示で特殊召喚する。
それ以外のめくったカードは全て墓地へ捨てる。

→このカードも以下のエラッタされており、エラッタ後は裏側表示で特殊召喚出来るカードにレベル4以下と言う制約が加えられました。

しかし、海外で禁止となった理由はそこではなく、おそらくデッキ破壊ワンキルに対する規制でしょう。(同じタイミングで《メタモル・ポット》も規制されています。

 

真竜皇リトスアジムD

効果モンスター
星9/地属性/幻竜族/攻2500/守2300
真竜皇リトスアジムD」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。
このカード以外の手札及び自分フィールドの表側表示モンスターの中から、地属性モンスターを含むモンスター2体を破壊し、このカードを手札から特殊召喚し、地属性モンスター2体を破壊した場合、相手のエクストラデッキを確認してその中からモンスターを3種類まで選んで除外できる。
(2):このカードが効果で破壊された場合に発動できる。自分の墓地から地属性以外の幻竜族モンスター1体を選んで特殊召喚する。

→2017.04頃に環境で猛威を振るった【恐竜真竜皇竜星】の中核となったカードの一枚。日本では後述の《ドラゴニックD》が規制された為、こちらの規制は免れました。

 

《ダイガスタ・エメラル》

エクシーズ・効果モンスター
ランク4/風属性/岩石族/攻1800/守 800
レベル4モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、
以下の効果から1つを選択して発動できる。
●自分の墓地のモンスター3体を選択して発動できる。
選択したモンスター3体をデッキに加えてシャッフルする。
その後、デッキからカードを1枚ドローする。
●効果モンスター以外の
自分の墓地のモンスター1体を選択して特殊召喚する。

→TCGでは『ドロー効果』に対する規制が強い傾向にあります。手札抹殺、貪欲な壺は禁止カードです。

 

《励輝士 ヴェルズビュート》

エクシーズ・効果モンスター
ランク4/光属性/悪魔族/攻1900/守 0
レベル4モンスター×2
(1):自分メインフェイズまたは相手バトルフェイズに、
相手の手札・フィールドのカードを合計した数が
自分の手札・フィールドのカードを合計した数より多い場合、
このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
このカード以外のフィールドのカードを全て破壊する。
この効果の発動後、ターン終了時まで相手が受ける全てのダメージは0になる。

→リセットカードの一種ですが、このカードだけ目をつけられている理由は不明です。

 

 

《発条空母ゼンマイティ》

 

エクシーズ・効果モンスター
ランク3/水属性/機械族/攻1500/守1500
レベル3モンスター×2
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
手札・デッキから「ゼンマイ」モンスター1体を特殊召喚する。
(2):フィールドの表側表示の「ゼンマイ」モンスターが戦闘以外で破壊され自分の墓地へ送られた時、
このカードのX素材を1つ取り除き、その「ゼンマイ」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加える。

→名称ターン1が無いので、先週お伝えしたゼンマイコンを用いた全ハンコンボ等、様々なコンボで利用可能。

日本では後述のする《ゼンマイハンター》が禁止カードなので、このカードには手がつけられていないもなと思われる。

 

 

《チキンレース》

 

フィールド魔法
(1):このカードがフィールドゾーンに存在する限り、
相手よりLPが少ないプレイヤーが受ける全てのダメージは0になる。
(2):お互いのプレイヤーは1ターンに1度、自分メインフェイズに1000LPを払って以下の効果から1つを選択して発動できる。この効果の発動に対して、お互いは魔法・罠・モンスターの効果を発動できない。
●デッキから1枚ドローする。
●このカードを破壊する。
●相手は1000LP回復する。

→先述のエメラルに次いで目をつけられたドローソース。これの影響でTCGでは《盆回し》が扱いづらい。

 

《カイザーコロシアム》

 

永続魔法
このカードのコントローラーのフィールド上にモンスターが1体以上存在する場合、相手がフィールド上に出す事ができるモンスターの数は、このカードのコントローラーのフィールド上モンスターの数を越える事はできない。
このカードが発動する前にフィールド上に存在しているカードは、
この効果の影響を受けない。

→TCGでは除去カードに対する規制が日本より厳しいので、カード一枚でロックが、成立しうるカードに規制をかける流れか。といってもこのカードだけいきなり禁止化された理由は不明ですね。。

 

《超再生能力》

 

速攻魔法
(1):このカードを発動したターンのエンドフェイズに、
このターン自分の手札から捨てられたドラゴン族モンスター、
及びこのターン自分の手札・フィールドからリリースされたドラゴン族モンスターの数だけ、自分はデッキからドローする。

→日本でも【征竜】が流行った時に制限カードまでに規制されましたが【征竜】が禁止化されると、このカードも無制限に帰ってきました。TCGでは例によってドロー効果への規制が厳しいようです。

 

 

 

《自爆スイッチ》

通常罠
自分のライフポイントが相手より7000ポイント以上少ない時に発動する事ができる。
お互いのライフポイントは0になる。

→『合衆国は引き分けなんて認めねぇよ!?』って感じかな。。。

 

 

 

つづいて、日本では禁止カードで、海外では無制限カードをご紹介します。

 

海外の制限改定 日本で禁止、海外で無制限のカードについて

 

《レベル・スティーラー》

効果モンスター
星1/闇属性/昆虫族/攻 600/守 0
(1):このカードはモンスターゾーンに存在する限り、アドバンス召喚以外のためにはリリースできない。
(2):このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドのレベル5以上のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターのレベルを1つ下げ、このカードを墓地から特殊召喚する。

→日本ではシンクロ召喚黎明期に規制を受けましたが、TCGではノータッチ。今はこのカードとの相性がシンクロ召喚より良いリンク召喚登場してますが、TCGはどうなってるんでしょうか。規制する気あるんでしょうか?

 

《真竜剣皇マスターP》

効果モンスター
星8/光属性/幻竜族/攻2950/守2950
このカードを表側表示でアドバンス召喚する場合、モンスターの代わりに自分フィールドの永続魔法・永続罠カードをリリースできる。
(1):このカードは、このカードのアドバンス召喚のためにリリースしたカードと元々の種類(モンスター・魔法・罠)が同じカードの効果を受けない。
(2):アドバンス召喚したこのカードが存在する場合、1ターンに1度、自分の墓地から永続魔法・永続罠カード1枚を除外し、このカード以外のフィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
この効果は相手ターンでも発動できる。

→このカードが規制される理由として『永続魔法か永続罠を使うデッキであればどんなデッキにも単体で出張可能』という点だと思います。

さらにこのカードは出張先のアイデンティティを壊しかねないほどの性能を持っている為、『結局マスピゲーやん!』となってしまわないように日本では規制をかけたと思うのですが...TCGはそこらへんスルーなんですね。

 

《ゼンマイハンター》

効果モンスター
星3/闇属性/獣戦士族/攻1600/守 500
自分のメインフェイズ時、「ゼンマイハンター」以外の自分フィールド上に表側表示で存在する「ゼンマイ」と名のついたモンスター1体をリリースして発動する事ができる。相手の手札をランダムに1枚墓地へ送る。この効果はこのカードがフィールド上に表側表示で存在する限り1度しか使用できない。

→名称ターン1のないハンデス効果。【ゼンマイ】のポテンシャルであれば、全ハンデスも難しくなさそうですが、《ゼンマイ空母ゼンマイティ》が禁止カード。そこでバランスを取っているのかな。

 

《ドラゴニックD》

 

フィールド魔法
(1):フィールドの「真竜」モンスターの攻撃力・守備力は300アップする。
(2):このカードがフィールドゾーンに存在する限り、
アドバンス召喚した「真竜」モンスターはそれぞれ1ターンに1度だけ戦闘では破壊されない。
(3):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
このカード以外の自分の手札・フィールドのカード1枚を選んで破壊し、デッキから「真竜」カード1枚を手札に加える。

【真竜】も【真竜皇】も面白いテーマである為、このカードが禁止カード化してしまったのは非常に残念。

 

 

《ライフチェンジャー》

通常罠
お互いのライフポイントに8000ポイント以上の
差があった場合に発動する事ができる。
お互いのライフポイントは3000になる。

バーンデッキ【マジエク帝】のキーカード!

TCGではノータッチでなんの影響も出てないので許してやってもいいのでは無いか。

 

 

《十二獣の会局》

 

永続魔法
「十二獣の会局」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドの表側表示のカード1枚を対象としてこの効果を発動できる。
そのカードを破壊し、デッキから「十二獣」モンスター1体を特殊召喚する。
(2):このカードが効果で破壊され墓地へ送られた場合、海外の制限改訂自分フィールドの「十二獣」Xモンスター1体を対象として発動できる。墓地のこのカードをそのXモンスターの下に重ねてX素材とする。

→【十二獣】について、海外でも日本でも共通して言えるのはドランシア、ブルホーンが禁止、モルモラットが制限という事。

日本ではそれに加え、このカードが禁止。正直過剰な気もします。

個人的にはラビーナちゃんのゲス顔が嫌いじゃないので戻って来てほしいと思ってます。

 

 

・・・

 

 

いかがでしたか??

 

TCGとOCGの禁止カードと無制限カードの対比をご確認いただく事で、それぞれの環境に対する考え方の違いが垣間見れたのではないかなと思います。

 

最後に僕が感じた(&巷で言われている)TCGの傾向についてまとめておきます。

 

■まとめ

TCGでは・・・

 

・ドローや、墓地のカードをデッキに戻す系のカードに対して厳しい。

・1枚だけで「詰み」になってしまうカードへの規制が厳しい。

・レアリティが高いカードには規制が甘い

 

といった感じでしょうか。

まぁ、上記で示した禁止カードと無制限カードの差以外にもTCGとOCGではいろいろと差があります。

 

中でもTCGが有能と言われる理由の一つとして大きいのが、壊れカードの登場前に規制を掛けると言うような「事前の対策を打てるところ」なのではないかと個人的には思っています。(SPYRALダブルヘリックスの登場前にジーニアスとドローンに規制を掛けるとか。)

 

OCGでも昔はそのような内容の改定もあった様なのですが・・・最近はなんだかカードの売り上げ至上主義な感じがして嫌ですね(´;ω;`)

 

売上上主義と言っても完全にそれに徹している訳でもなく、ココ数年のOCGのレギュレーションを見ると、一貫性がないことがある意味一貫性なのではないかなぁと感じるところもあります。

 

ただ一つだけ言えるのは、環境トップとして君臨しているテーマは遅かれ早かれ3か月~1年以内には何らかの規制が入るという事。

 

でもこれって、逆にユーザ離れを誘因している気がしないでもないですが…(´・ω・`)

 

まぁそんなこと気にしてもしょうがないので(気にしても何にもできないので(^_^;))

 

ぼくは今のレギュレーションで何ができるのかを考えて、皆様にお届けしていきたいと思います!

 

以上、「海外の制限改訂は有能なのか?」についてでした!次回もお楽しみに!

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