先日CollectorsPack 2017に収録されることが発表された《EM五虹の魔術師》。
スケール12、レベル1のPモンスターなのですが、効果が結構トリッキーですね。
今回はこのカードの使い方について考察したいと思います。
ペンデュラム・効果モンスター 星1/光属性/魔法使い族/攻 100/守 100 【Pスケール:青12/赤12】 (1):自分はEXデッキからしかP召喚できない。 この効果は無効化されない。 (2):お互いは自身の魔法&罠ゾーンにセットされているカードの数により以下の効果を適用する。 ●0枚:自分フィールドのモンスターは攻撃できず、効果を発動できない。 ●4枚以上:自分フィールドのモンスターの攻撃力は元々の攻撃力の倍になる。 【モンスター効果】 (1):このカードが墓地に存在し、 自分フィールドに魔法・罠カードがセットされた場合に発動できる。 墓地のこのカードを自分のPゾーンに置く。 |
4枚以上セットの効果が決まったら強そうですが、ちょっと現実的ではないようにも思えます。
このカードを使うからにはモンスター効果の「セットカード4枚効果」を使用したいところですが、先述の通りあまり現実的ではありません。
このカード以外に4枚のカードをセットしなければいけない、ということは、その状態を維持するとなると、魔法、罠カードゾーンが埋まっているということになるのでその4枚以外の魔法、罠カードが自由に使えなくなります。
仮に4枚セットできたとしても得られる効果が「攻撃力倍」とそこまで嬉しい効果ではありません。
むしろ攻撃力倍の恩恵を存分に得たいのであれば、それなりの攻撃力のモンスターを数体並べたいところではないでしょうか。
この様に投資に対してリターンが見合っていないので、4枚セットの効果はおまけ程度に考えておいた方が良さそうです。(おまけにもならん!!)
このカードで狙いたいのは「セットカード0枚による、相手だけスキルドレイン状態を作ること」ではないでしょうか?
というわけで、この記事では「0枚セット状態」で相手だけスキルドレイン状態を作る為にはどうしたらいいか、に絞って解説、考察します。
「セットカード0枚」と簡単に言いましたが、この状態を維持するのは結構骨が折れます。
このカードをPゾーンにセットすることで、一時的なロックは可能でしょうが、ロック解除の方法が「魔法、罠カードを1枚セットするだけ」なので非常に解除が容易です。
相手のセット魔法罠カード0枚を維持する為に、こちらは《ハーピィの羽根箒》はもちろんのこと、《サイクロン》や《ナイトショット》など、バック除去カードの採用枚数を増やす必要があります。
バック除去カードは除去と同時にこちらのセットするカードの役割も担いますのでこのカードの効果を存分に発揮したいのであれば、モンスターは少なめの構築が良いでしょう。
《魔導戦士ブレイカー》はバック除去と攻撃役の両方をこなすと同時に魔法使い族サポートカードも共有でき、相性が良いでしょう。
《ダークシムルグ》と並べることが出来れば、相手のフィールド上のモンスター効果とセットを封じることが出来るので、相手の行動を大きく抑制することが出来るでしょう。
《トリックスター・ライトステージ》なら、実質毎ターンのセット除去ができるのでこれも相性がいいです。
P効果を発動する為に、手札に加えなければ意味がないので、本章ではこのカードをサーチ出来るカードについて解説します。
《EMペンデュラム・マジシャン》
《EMドクロバットジョーカー》
《EMコール》
→言わずと知れたEMサーチカードたち。(上二枚は2017年5月現在も制限カードです)
《慧眼の魔術師》
《ペンデュラムコール》
→制限カードのペンデュラムコールはデュエリストアドベンドでサーチすることも可能!
《ワンチャン》
→レベル1デッキにしないと腐るだけかも。。
《マジカル・アブダクター》
→P効果でもモンスター効果でも《EM五虹の魔術師》をサーチできます。
魔法カードを3枚発動する必要がありますので、魔導書など魔法カードに特化した構築にすることがお勧め。
ここまで「セット0枚効果を発動する側」で話しておりましたが、この章では逆に、
相手にだされた時にどうするのか、対策についてお話します。
《灰流うらら》や《幽鬼うさぎ》など、手札誘発が跋扈しています。
これらのカードはセットできないので、これらの変わりに《禁じられた聖杯》や《ブレイクスルースキル》などを採用することでセットできる枚数を増やす事でも対策は可能です。
現環境で流行している【真竜】を採用しているのであれば、《真竜の継承》、《真竜皇の使途》を墓地に送ることで簡単にロックを解除することができます。
セットカードの枚数云々より、普通に《EM五虹の魔術師》自体を破壊してしまうという発想ですね。(発想というか普通の考え)
ご存知の通り真竜カードは《ドラゴニックD》でサーチすることができます。
このように魔法や罠除去が容易にできる環境ではこの類のロックカードに依存する構築はおすすめできなーい、です。
だれか、イかした使い方あったら教えてぇ~!
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