2017年1月14日発売のマキシマム・クライシスでカテゴリ化された【真竜】ですが、
環境で猛威を振るっているようです。
今回はそんな真竜の代表的な構築方法から、出張例、環境で活躍を見せている理由についてお伝えしていきます。
真竜デッキには大きく分けて4タイプがありますが、すべてのテーマの柱となっているのが、モンスター群をポートする
永続魔法、永続罠、そしてフィールド魔法の《ドラゴニックD》です。
永続魔法と永続罠は以下の共通の効果を持っています。
「(当カード)」の(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1)(当カードの固有効果)
(2):(永続魔法は)自分・(永続罠は)相手メインフェイズに発動できる。
「真竜」モンスター1体を表側表示でアドバンス召喚する。
(3):このカードが魔法&罠ゾーンから墓地へ送られた場合、
フィールドの(永続魔法は)魔法・罠カード1枚・(永続罠は)モンスター1体を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
永続魔法と永続罠で少しずつ効果は異なりますが、両者とも「魔法&罠ゾーンから墓地へ送られた場合」に
除去効果を発動します。
そして、この「魔法&罠ゾーンから墓地へ送る」行為を助けるのが、フィールド魔法の《ドラゴニックD》です。
ドラゴニックD(ダイヤグラム)
フィールド魔法
(1):フィールドの「真竜」モンスターの攻撃力・守備力は300アップする。
(2):このカードがフィールドゾーンに存在する限り、
アドバンス召喚した「真竜」モンスターはそれぞれ1ターンに1度だけ戦闘では破壊されない。
(3):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
このカード以外の自分の手札・フィールドのカード1枚を選んで破壊し、
デッキから「真竜」カード1枚を手札に加える。
このカードはすべての軸の真竜デッキにおいて中心となりえるカードです。
(1)(2)の効果も嬉しいですが、特筆すべきは(3)の効果でしょう。
「自分の手札・フィールド」から破壊を行えるため、真竜の永続魔法や永続罠、破壊をトリガーに効果を発動する
する真竜皇(凰)軸をはじめ、Kozmoや《エア・サーキュレーター》や破壊してもEXデッキにためることのできるPモンスターなど、相性の良いカードは多岐にわたります。
さて、前置きが長くなりましたが、ここからは真竜デッキのタイプについて書いていきたいと思います。
最も環境で見かけることが多いのがこのタイプ。
アドバンス召喚軸の上級・最上級モンスターは表側攻撃表示でアドバンス召喚する場合、
永続魔法・永続罠をもリリースできるという効果外テキストを持っています。
これは言わずもがな、先述の真竜の永続魔法・永続罠との相性は抜群です。
また4種中3種類の上級モンスターは共通して(1):1ターンに1度、アドバンス召喚した
このカードが存在し、相手が魔法・罠・モンスターの効果を発動した時に発動できる。
デッキから「真竜」(カードの種類)カード1枚を選び、手札に加える(か自分フィールドに発動する)。
という効果を持っています。
上級モンスターのステータスも上級モンスターの平均値前後であり、アドバンテージを稼ぎながら
着々とダメージを与えていくことができます。
最上級モンスターは以下の共通の効果を持っております。
このカードは、このカードのアドバンス召喚のためにリリースしたカードと
元々の種類(モンスター・魔法・罠)が同じカードの効果を受けない。
中でも《真竜剣皇マスターP》は墓地の永続魔法、永続罠を除外して
相手のターンでも発動できる単体除去を持っているので非常に優秀です。
というか《真竜剣皇マスターP》以外の最上級モンスターは《真竜機兵ダースメタトロン》のみです。
こちらはリリースに3体要し、全種類のカードへの耐性を持つことができるのですが、
攻撃力3000は《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》の存在から安心できる数値ではないため、
フィールド制圧力は《真竜剣皇マスターP》の方が高く《真竜機兵ダースメタトロン》に実践で遭遇することは
あまりありません。
また、アドバンス召喚軸の場合、EXデッキを使用しないので《真帝王領域》を採用して相手のEXデッキからの展開を妨害する事も可能です。
手札・自分フィールドのモンスター2体を破壊することで特殊召喚できるレベル9の幻竜族モンスターから構成されます。
風・水・地・炎属性に1体ずつ存在するモンスターはそれぞれ以下の共通効果を持っています。
「(モンスター名)」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。
このカード以外の手札及び自分フィールドの表側表示モンスターの中から、
〇属性モンスターを含むモンスター2体を破壊し、このカードを手札から特殊召喚し、
〇属性モンスター2体を破壊した場合、相手の(カードごとに異なる箇所のカード)を除外できる。
(2):このカードが効果で破壊された場合に発動できる。
自分の(墓地・デッキ)から〇属性以外の幻竜族1体を(手札に加える・特殊召喚する)。
破壊をトリガーとして効果を発動できるので《ドラゴニックD》との相性は抜群です。
また、真竜皇(凰)軸には切り札的存在のエクシーズモンスター《真竜皇V.F.D.》がいます。。
ランク9/闇属性/幻竜族/攻3000/守3000
レベル9モンスター×2体以上
(1):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、属性を1つ宣言して発動できる。
ターン終了時まで、フィールドの表側表示モンスターは宣言した属性になり、
宣言した属性の相手モンスターは効果を発動できず、攻撃もできない。
この効果は相手ターンでも発動できる。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
自分の手札の「真竜」モンスターの効果で破壊するモンスターを相手フィールドからも選ぶ事ができる。
相手のモンスターの動きを抑制しつつ、アドバンテージを稼ぐことができるので、
真竜皇(凰)軸であれば積極的に特殊召喚を狙いたいモンスターです。
アドバンス召喚軸と真竜皇(凰)軸の両方のモンスターを採用した構築。
両軸とも採用するモンスターは"真竜モンスタ"ーであるため、サーチやリクルート先の選択肢が増えるが、
それ以外の効果ではシナジーする箇所が少なく、あえて混合型にするメリットはないかもしれません。
(混合型でうまく回せる人いたらその人は本当に構築・プレイングの両面でうまい人。)
他デッキへの出張。アドバンス召喚軸もしくは真竜皇(凰)軸の単体出張となります。
具体的な出張カード例については次の章でお伝えします。
真竜の出張先として相性のいいデッキには以下の特徴があります。
■破壊されることで効果を発揮できる。
→《ドラゴニックD》や真竜皇(凰)軸のモンスター群が持つ破壊効果を有効活用できます。
特に《ドラゴニックD》はモンスター1体、魔法罠1枚を対象に発動できるので使い勝手が良いです。
カテゴリ例:kozmo,炎王
■永続魔法・永続罠を多用する。(アドバンス召喚軸での出張の場合)
出張先のテーマを崩したくないのであれば、《ドラゴニックD》と《真竜剣皇マスターP》のみの採用でも
無理なく《真竜剣皇マスターP》をアドバンス召喚できるので、デッキの制圧力の底上げにつながります。
カテゴリ例:DD,十二獣,炎星
■幻竜族(真竜皇(凰)軸)
破壊トリガー・永続多用・幻竜族。
この3つの特徴、すべてに当てはまるテーマが【竜星】です。
以上の様に強力な効果を持つ【真竜】ですが、このテーマに不足している能力があります。
それは展開力です。
強力な除去能力や、圧倒的な制圧力を持った《真竜剣皇マスターP》などの存在が目立ちますが、
展開して一気に攻め込む展開力にかけるため、ここぞという時に一気に攻め込めず勝機を逃すことあります。
それを補うために展開力に特化したテーマに出張する(される)ことで、その性能を底上げすることができるのです。
よって、出張先として優れているのが先ほど紹介した竜星・・・と言いたいところですが、
竜星も展開力が高いわけではなく、カード同士の相性は抜群なのですが、お互いの弱点を補うという意味では微妙。
じゃぁ何がいいの??
僕は次の2カテゴリを推しています。
kozmoの上級モンスターのほとんどは、破壊されたときに自身を除外することで、
自身のレベル未満のkozmoモンスターをリクルートする効果を持っています。
手札で腐ってしまったkozmoの上級・最上級モンスターを破壊して《Kozmo フォルミート》をリクルート&《真竜剣皇マスターP》をサーチし、《Kozmo フォルミート》の効果で除外したkozmoの上級・最上級モンスターをエンドフェイズに破壊の条件付きでリクルートできます。
この様に手札orフィールドのkozmo上級・最上級モンスターと《ドラゴニックD》だけで、簡単に《真竜剣皇マスターP》を召喚できる環境を整えることができるのです。
また、kozmoは破壊する効果さえ用意しておけば、1ターンキル級のダメージを与えることも可能なテーマなので、展開力が不足している真竜と弱点を補いあうことができます。
KOZMOは上級・最上級モンスターだけ引いてしまった場合に動けなくなってしまうので、それを《ドラゴニックD》を採用することで4枚目以降の《Kozmo エメラルドポリス》となりえます。
また、フィールド魔法を2種類採用することで《盆回し》を自然に採用することができ、フィールド魔法を使用する相手を妨害することができます。
唯一の欠点とするならば、Kozmoは永続魔法や永続罠を多用するデッキではないので《真竜剣皇マスターP》のご飯(効果発動のコスト)が枯渇することでしょうか。
真竜専用もしくは、テーマと相性がいい永続カードで、《真竜剣皇マスターP》のご飯切れを防ぐことが重要です。
《十二獣の会局》一枚からでもワンキルできるほどの展開力を持つ十二獣ですが、怖いのがワンキルできなかった時の返しですね。
制圧力が乏しい十二獣は《十二獣 ドランシア》やX召喚したランク4にそれを任せるしかありません。
そこで、真竜の制圧力(《真竜剣皇マスターP》一点ですが・・・)の力を借りることでその制圧力を補います。
また、十二獣は《十二獣の会局》や【炎星】のサポートカードなどの存在から、永続魔法を多用するので、それを生贄にできるアドバンス召喚軸とは特に相性がいいです。
また、十二獣はとても強いのですが、エクストラデッキを圧迫する故、出張するorされるときに躊躇してしまうことがありますが、エクストラデッキをほとんど使用しない真竜ならそれも大した問題にはなりません。
また、初手で大量展開できる十二獣と後半安定型の真竜という時系列的な観点でもお互いの弱点を補いあっています。
むしろ環境で活躍しているほとんどの真竜は、真竜十二獣なのではないかというほどに相性がいいです。
本日は真竜というテーマについて考察してみましたが、
リンク召喚の登場もあり、EXデッキを使用しないデッキはこれから有利になっていくことが予想されます。
レアリティが高いカードは
(追記 2017.05.25)
もう1か月ちょいで制限改定ですね。やはり《ドラゴニックD》が制限化でしょうか・・?
あ、そんな暗い話はおいといて、今流行しているアドバンス召喚軸の真竜と相性のいいテーマに以下の二つがありましたので追記しておきます(* ̄▽ ̄)ノ
最後まで読んで頂きありがとうございました!
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