本日は最近トーナメントでもたまに見かける《妖精伝姫 シラユキ》について解説します。
こいつが強いところはなんと言っても、そのイラストアドバンテージ再利用性でしょう。
冗談はさておき(わりと本気だったが),早速ステータスと、その効果を見て行きましょう。
《妖精伝姫 シラユキ》
星4/光属性/魔法使い族/ATK:1850/DEF:1000
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを裏側守備表示にする。
(2):このカードが墓地に存在する場合、自分の手札・フィールド・墓地からこのカード以外のカード7枚を除外して発動できる。
このカードを墓地から特殊召喚する。
この効果は相手ターンでも発動できる。
まず(1)の相手フィールドのモンスターカードを裏側守備表示にする効果ですが、これはかなり有能で、以前6年間もの間、禁止カードであった《月読命》と同種の効果です。
あちらとは違い、自分のモンスターは対象に出来ないものの、こちらは攻撃力が1850と高く、突破できる相手の幅が広がります。
《妖精伝姫 シラユキ》の登場によってモンスターの守備力の重要性が見直されるかも知れません。
次に(2)の自身を墓地から特殊召喚できる誘発即時効果です。
こちらは(1)の効果と非常に相性が良く、このカードが墓地に存在する状態で除外コストが確保できていれば、実質《月の書》を伏せている状態と同様のプレッシャーを相手に与えることができ、相手の動きを大きく牽制することができます。
この様に、このカードは単体で以下の能力を兼ね備えており総合的に見ても、非常に優秀なカードであると言えるでしょう。
・高い攻撃力
・墓地のカードを大量に除外できる能力
・フリーチェーンの墓地からの特殊召喚とそれによる牽制力
・何度でも使い回しが効く
これらの効果を最大限に生かす為、このカードと相性のいいデッキについては、次章で解説します。
シラユキと相性がいいデッキはずばり、効果(2)を何度も使い回すことができる、墓地に除外コストを確保できるデッキです。
【ライトロード】は墓地肥やしデッキの代表格と言えるほど、墓地を肥やすことを得意としています。
墓地を肥やす代表格【ライトロード】とシラユキの相性がいいのは言うまでもありません。
が、しかし!
【ライトロードは墓地のカードを除外して効果を発動するモンスターは以外にもいないのですよね。
せっかく大量に墓地に送ったカードを除外できるので、それも利用したい!!
というわけで、ライトロードはライトロードでも、自身が除外されることで効果を発動できる【不知火】を擁した【ライロ不知火】が最も《妖精伝姫 シラユキ》と相性が良いデッキと言えるのではないでしょうか。
また、ライトロードは2017年4月発売のブースターパック、CODE OF THE DUELISTでの強化が見込まれております。
中でも、すでに収録が決定されている《戒めの龍》や《トワイライトロード・ジェネラル ジェイン》は除外に関する効果を持っているので、
今後は【不知火】を用いないライトロード単体でも《妖精伝姫 シラユキ》の効果を存分に発揮できるようなデッキ構築ができるかもしれません。
そういう意味でも、《妖精伝姫 シラユキ》は非常に将来性のあるカードであると思います。
【インフェルノイド】はどちらかと言えば、《妖精伝姫 シラユキ》と同様、墓地に存在する他のカードを除外して、自信を特殊召喚する類のカテゴリであるため、
【インフェルノイド】と相性がいいというよりは、【インフェルノイド】をサポートするカードと相性がいいといえます。
例えば、大きく墓地を肥やすことができる《隣の芝刈り》、《モンスターゲート》、《名推理》、《デビル・コメディアン》、《針虫の巣窟》がそれです。
これらで墓地を肥やし、インフェルノイドモンスターたちと共に自身の効果で蘇生させます。
また、インフェルノイドモンスターはその効果の発動にリリース要員を必要とするため、効果を使い終わった《妖精伝姫 シラユキ》をリリースしてしまっても良いでしょう。
墓地から除外されると効果を発動するカードと相性がいいです。
例:《ゼラの天使》、《異次元の偵察機》、【不知火】
また、裏側守備表示にする効果を持つので、貫通効果を持つカードとも高相性です。
一般的なモンスターであれば手札やフィールドにもってきたいですが、このカードであれば墓地に送ることで事実上のリクルートとなります。
よって《マスマティシャン》や《愚かな埋葬》で墓地に落としたり、先述の墓地を大量に肥やすことができるカードで墓地に送ってしまった方が、このカードを単品でサーチするよりも手っ取り早く、同時に墓地も肥やせるので合理的と言えるでしょう。
墓地から蘇生系のカードに共通して言えるのが、除外に弱い!!ということ。
しかし、このカードは蘇生系のカードの中でも除外には強い方です。
その理由は、蘇生効果が誘発即時効果だからです。(この時点で制限かかってもいいんじゃないかと思うくらいですが、このカードはそれに加えて《月の書》を内蔵しているという・・・末恐ろしや・・・)
誘発即時効果ということは、例えばこのカードが《D.D.クロウ》などの対象になり、除外されそうになったとき、それにチェーンして蘇生させることで除外を免れることができます。
更に厄介なのが、このカードは同じチェーンブロックで複数回効果を発動することもできるため、《妖精伝姫 シラユキ》の蘇生効果にチェーンして《D.D.クロウ》などを使われても、さらにそれにチェーンして自身を蘇生させることもできます。
チェーン1:《妖精伝姫 シラユキ》の蘇生効果発動
チェーン2:《D.D.クロウ》効果発動、対象は《妖精伝姫 シラユキ》
チェーン3:《妖精伝姫 シラユキ》の蘇生効果を再び発動
とすることで、墓地のリソースは減るものの、除外を免れることができます。
よって、このカードをメタるなら、墓地からの除外では不十分なのです。
そこで、ここは逆転の発想で《王宮の鉄壁》により除外そのものを抑止することで、このカードの蘇生効果の発動を不可能にします。
また、先述の通り《妖精伝姫 シラユキ》を採用しているデッキは墓地やフィールドのカードを除外したいデッキである可能性が高く、このカード以外の除外コストや効果を持つカードの使用も根こそぎ抑制できるので非常に有効です。
《妖精伝姫 シラユキ》が収録されたのは2016年4月9日に発売されたザ・ダーク・イリュージョン。
同パックのノーマルレアとして収録された《妖精伝姫 シラユキ》はその汎用性の高さと、ノーマルレアというレアリティが相まって、現在でも1000円以上の値段で売られている。
これは先述の【インフェルノイド】デッキや【ライトロード】デッキでの活躍で、十二獣一強と思われた現環境に少なからず食い込んできているのが、ノーマルレアでここまで値を上げている理由の一つと考えられるでしょう。
また、エクストラデッキからの大量展開が抑制される10期からの新ルール(リンク召喚)の影響下においても、先述のデッキはEXデッキからの大量展開に頼らないので、ともに将来性のあるテーマであるといえます。
・・・
非常に将来性のある《妖精伝姫 シラユキ》。
逆に制限化が怖いぐらい優秀な効果なので、3月末からの新ルールの前に3枚集めておいた方が得策かもしれません。(ライロはガチでクルのではないかと勝手に思ってます・・・)
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