環境でしばしば《次元障壁》を見かけるのですが、どのような使われ方をしているのでしょうか?
本日は《次元障壁》についてを環境除去妨害カードランキングと共に届けしたいと思います。
■集計方法
集計方法リンク先参照
■期間
2018年2月8日~2月14日
■集計デッキ数
4大会 上位14デッキ
まずは効果のおさらいからどうぞ...!
→儀式・融合・S・X・Pモンスターの特殊召喚を封じるだけではなく、それらのモンスターに対するスキルドレインにもなります。
それでは次に、使い方(メリット)とデメリットについて観ていきましょう。
① あらゆるカテゴリのデッキに柔軟に対応
→リンク召喚にこそ対応しないものの、その対応範囲は「儀式・融合・S・X・P」と広く、1枚であらゆるデッキに対してメタを張ることができます。
② 1ターン限定の効果
→基本は相手ターンに発動することで相手の行動を抑止します。効果適用は「このターン」なので、次の自分のターンには効果が解かれ自由に行動することができます。
※《水晶機巧-ハリファイバー》を相手にした場合は、同カード②の効果にチェーンして自ターンに発動するという使い方もありです。チェーンに乗る特殊召喚(儀式・融合など)の場合は、その効果にチェーンして発動することでディスアドバンテージを回避することも可能です。
③ 後だしにも対応
→忘れがちですが、このカードの効果は「特殊召喚できない」だけではなく、フィールド上のモンスターの効果を無効化することもできます。
④ フリーチェーンで発動可能!そのターン中は効果を適用
→相手の場に伏せカードがあるときはまずはそのカードを《ハーピィの羽根帚》、《ツインツイスター》などで破壊してから、展開に入りたいですよね。
しかし、伏せられていたカードがこのカードであった場合、相手はその効果にチェーンしてこのカードを発動し、こちらの展開を抑止するでしょう。
いわゆるフリーチェーンで発動できる通常トラップカード特有のメリットですね。《醒めない悪夢》や《神の通告》にはないメリットです。
① 罠カード故の遅さ
→言わずもがなですが、罠カードであるため伏せてからターンを跨ぐ必要があります。
こちらが後攻の場合、相手の先攻展開を許してしまうので、後攻向けのカードと言えると思います。
② 対応しないデッキも・・・
→「儀式・融合・S・X・P」を展開の軸とする、もしくは展開するために経由する必要のあるデッキには強烈に刺さりますが、
逆に全く刺さらないデッキも存在します。
最近でいうと【トリックスター】【サブテラー】【オルターガイスト】【帝王】【剛鬼】(トロイメア型)などは環境でしばしば見かけることがありますが、
これらのデッキに対しては紙同然になってしまいますので、基本的にはサイドデッキからの採用が有効でしょう。
③ 1ターン限定の効果
→「このターン限定」はメリットにもなりますが、デメリットになります。
《醒めない悪夢》や《魔封じの方向》の様に次ターン以降の抑止効果はないので、どちらかと言えば短期決戦に持ち込めるデッキ向けのカードと言えるでしょう。
次元障壁の環境での採用率を見て観ましょう。
《次元障壁》の初手率(採用率)は5位。(サイドデッキへの採用は1枚当たり0.3枚で計算しています)
上記のランキングを見て頂くとわかるように、《墓穴の指名者》や《無限泡影》には遠く及びませんが、初手率4.1%と、無視できない数値になってきています。
また、このカードはサイド向けのカードであり、今回の集計対象のデッキでも、すべてサイドデッキへの採用でした。
更に、メリットは?でも記載したようにこのカードの対応範囲は「儀式・融合・S・X・P」と広く、これらを展開の軸に置いたり、展開する際に経由するデッキに対してはかなりの抑止力となるので、自分が《次元障壁》のメタ対象デッキを使用している場合、マッチ2戦目以降の相手の《次元障壁》の初手率は(特に相手に先攻後攻の選択権がある場合には)大きく上昇すると考えた方が良いでしょう。
上記のような限定的な条件下では初手率12%-22%程度となると予想しています。
これは、昨今の《幽鬼うさぎ》の初手率にも匹敵するほどの値です。(言い過ぎ?)
《次元障壁》がこれほどまでに、採用率をあげた理由は何のか。
僕はその理由は主に以下の2つだと思っています。
今レギュレーション(2018.01)の環境トップは【セフィラ】・【魔術師】・【植物リンク】・【彼岸】。
これらのデッキは全て《次元障壁》の効果射程圏内です。
特に【セフィラ】、【魔術師】はP召喚出来ないとお話にならないので《次元障壁》はいい仕事をしてくれるでしょう。
デメリット③にも記載しましたが、このカードは『このターン限定』の効果なので、継続的にアドバンテージを稼げるカードではありません。
このカードの役目は『本来相手がそのターンにあることができたアドバンテージをなくす事』となります。
なので、次のターンを回してしまうと相手はほぼ同条件でターンをスタートすることができるので、このカードの旨みを活かしきることができません。
このカードが本領を発揮できるデッキは次の自分のターンで勝負を決め切れる(ワンキルや制圧盤面を敷ける)デッキです。
最近はそのようなデッキが増えてきているので、このカードの活躍の場も比例して増えたといえます。
■まとめ
・次元障壁は環境にしっかり刺さってくれるカードだった!
・サイド向け&先行向けのカード
・高速デッキのお供に!
以上、次元障壁の使い方と環境での採用率上昇の理由についてでした!
また明日お会いしましょう(^^)/
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