こんにちはポッターです。
この前、縁あって【魔術師】を使っている方と2018.07の新制限でお手合わせを頂いたのですが、
【魔術師】依然として強いんですよね。
2018.07改訂で主軸となるカードの一部が制限化したので「もうちっと弱体化するんじゃないかなー」と思ったのですが、予想よりだいぶ強かったです。
今日は、新制限でも【魔術師】が強い理由について書いていきたいと思います。
2018.07の制限改定では以下の3種類のカードが無制限カードから制限カードに規制強化されました。
この中でも制限化の影響が特に大きかったは《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》ではないでしょうか。
前回記事でもご紹介しましたが《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》は魔術師の展開の起点であり軸でもあり、1ターンの展開で2枚以上使用することもあるという、
まさに【魔術師】の必須カードです。
このカードが1枚しかないと以下の弊害があることが予想されました。
・1ターン内の展開の幅が狭まる
・1回捲られたあとに再展開する持久力がなくなる
「これは結構痛いだろう…」
と思ったのですが、これをケアするカードを採用する事で、《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》制限化によるデッキパワー弱体化を最小限に抑えていたのです。
そのカードがこちら。
召喚条件は《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》と比較して若干難しくはなっているものの、闇属性Pモンスター中心の【魔術師】においてこの縛りはそれほど辛いものではありません。
そして、融合召喚さえしてしまえば、墓地及びフィールドの《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》を指定して《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》に化けることができます。
L召喚時の効果と相手ターンにドローする効果こそ使えないものの、(2)のフィールド破壊からのEXデッキのモンスター回収効果と自ターンに(3)のドロー効果は使えるので十分強力。
おまけに2800の攻撃力と、自分フィールド上のモンスターに貫通効果を付与できます。
この《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》を複数枚積み、2枚目3枚目の《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》として運用することで、2018.07の魔術師規制によって、損なわれそうになった持続力を上手くフォローしているのが今の魔術師のようです。
今回の制限改定で無制限カードから制限カードとなった《アストロ・グラフマジシャン》と《調弦の魔術師》の効果を今一度確認しておきます。
《アストロ・グラフマジシャン》
ペンデュラム・効果モンスター(制限カード)
星7/闇属性/魔法使い族/攻2500/守2000
【Pスケール:青1/赤1】
「アストログラフ・マジシャン」のP効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分メインフェイズに発動できる。このカードを破壊し、手札・デッキから「星読みの魔術師」1体を選び、自分のPゾーンに置くか特殊召喚する。
【モンスター効果】
(1):自分フィールドのカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。その後、このターンに破壊されたモンスター1体を選び、その同名モンスター1体をデッキから手札に加える事ができる。
(2):フィールドのこのカードを除外し、自分の手札・フィールド・墓地から、「ペンデュラム・ドラゴン」「エクシーズ・ドラゴン」「シンクロ・ドラゴン」「フュージョン・ドラゴン」モンスターを1体ずつ除外して発動できる。「覇王龍ズァーク」1体を融合召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。
→このカードの強いところは何と言っても、《覇王龍ズァーク》を融合召喚できるところ…
ではなく《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》の(2)の効果との相性が非常に良いところですね。
《調弦の魔術師》
→手札からのP召喚で純粋に1枚のフィールドアドバンテージを稼げるカード。繰り返しの利用をさせない為の制限カード化でしょうが、EXデッキに表側表示で存在すれば、《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》や《ヘビーメタルフォーゼ・エレクトラム》の効果をコピーした《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》、《賤竜の魔術師》で簡単に手札に加えられます。(制限化がそれほど痛くない?!)
上記2枚のカードは
3積み安定
でしたが、このたび1枚しか積めなくなったことで単純計算4枚の空き枠ができました。
その空き枠に、どんなカードが採用されたのかが気になるところだと思います。
以下は、旧制限、新制限それぞれにおける40人以上のCSで優勝した【魔術師】のデッキレシピです。
(青は減少、赤は増加)
※両方とも40枚デッキです
アストロ、調弦の制限化で空いた4枠に加え、手札誘発枠も1枚減少したので、合計5種類のカードが追加されました。
追加された5種類のカードについてそれぞれ見ていきましょう!
→チューナーを立てやすい【魔術師】なら《水晶機巧-ハリファイバー》からのリクルートで《ヴァレルソード・ドラゴン》等を立てられるので、入れておいて損は無さそうなカード。現環境で最も採用されているモンスターカードと言っても過言ではないです。
《EMペンデュラム・マジシャン》
→「旧制限2→新制限3」となったカード。初手で引いても腐ることは少なく、破壊された時に効果を発動できる【魔術師】モンスターを破壊することで、アドバンテージを得ることができます。
《降竜の魔術師》
→一見、汎用性の低そうな効果に思えますが、以下の運用をすることでライフを大きく削ることができます。
1.相手のモンスターをドラゴン族にする。
2.他カードの効果で《降竜の魔術師》を破壊してEXデッキに表側で加える。
3.他のPモンスターカードと共にP召喚し《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》などのドラゴン族融合、S、Xモンスターを特殊召喚。
《覇王眷竜スターヴ・ヴェノム》であれば貫通効果も付与できるため、守備表示のモンスターを相手にした場合も効果を活かすことができ相性がいいです。
《竜剣士ラスターP》
→Pゾーンに置くだけで、反対側のPゾーンのカードを破壊できるため、【魔術師】との相性は非常に良い。
《竜脈の魔術師》
→師匠である《竜穴の魔術師》を差し置いての抜擢。
このカードを採用する理由を挙げるとすれば以下の3点。
1.手札の闇属性の魔法使い族を墓地に送れるので《黒牙の魔術師》の蘇生対象を墓地に送ることができる。
2.汎用性の高いモンスター破壊効果を持っている。
3.低スケールとしての運用。
4.レベル4としての運用(《星刻の魔術師》のX素材となれる)
5.準アタッカーとしての運用。
以上が、新制限でアストログラフと調弦の代わりに採用されたモンスターカード達です。
紹介しておいてなんなのですが、上記のレシピは大規模なCS優勝しているとはいいつつも、
一つの型の例
でしかないので、中には上記とは異なる構築で十分強い型もあると思います。
【魔術師】は軸となるモンスターは固定されつつも、様々な構築を楽しめるテーマでもありますので、
是非自分の好きな型を研究してみてください!
降竜の魔術師の主な採用理由としてサモソを出すためですね
エレクトラムスターヴヴェノムがいる状態で降竜のP効果でエレクトラムをドラゴン族にすることによりサモソを出せます
竜脈の魔術師の採用理由の追加としてナチュビの素材として使うためですね