FLODで登場した《屋敷わらし》。
《灰流うらら》、《幽鬼うさぎ》、《浮幽さくら》に次ぐあらたな手札誘発モンスターですが、このカードだけダメージステップで発動できる裁定になっています。
なぜ、このカードだけダメージステップに発動できるようなデザインにしたのかは、KO○AMIさんにしか分からないのですが、ダメージステップに発動できるという事はテキストから読み取ることが可能です。
今日は「テキストからどのように読み取ることができるのか」の話をしたいと思います。
それではまずカードの確認をしていきましょう。
《屋敷わらし》
→こんな童(わらし)なら住みつかれたい!!と思うようなイラストと、墓地のカードを触る効果の発動を無効にする効果を持ったモンスターですね。
効果の発動無効化後に破壊はしないので、カードアドバンテージこそ失いますが、《ソウルチャージ》や《氷結界の龍 トリシューラ》の効果そのものを無効にできるので、《D.D.クロウ》や《墓穴の指名者》とは相互互換と言えます。
イラストアドの観点でいえば、《灰流うらら》と《幽鬼うさぎ》、そして《浮幽さくら》と相互互換の関係にあるのですが、管理人に言わせてみれば《屋敷わらし》は圧倒的上位互換であることは間違いありませんので、失ったカードアドバンテージはイラストアドバンテージで取り返すことが可能となっています。(あぁー住みつかれたい!!)
・・・
本題に入りましょう。
このカードがダメージステップに発動できることがテキストから読み取れる理由なのですが、それは「その発動を無効にする」と記載されているからです。
(。´・ω・)? と思われた方は以降の解説をご確認ください
手札誘発モンスターを含む誘発即時効果を持ったモンスターの内、「発動を無効にする」カードとそれ以外(「効果を無効化する」カードや《増殖するG》など)があり、後者はダメージステップでは発動できませんが、前者はダメージステップで発動することができます。
このような裁定が存在し、それがテキストから読み取れるという事です。(2018年1月現在)
例をいくつか挙げておきましょう。
チューナー・効果モンスター
星3/炎属性/アンデット族/攻 0/守1800
「灰流うらら」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):以下のいずれかの効果を含む魔法・罠・モンスターの効果が発動した時、このカードを手札から捨てて発動できる。
その効果を無効にする。
この効果は相手ターンでも発動できる。
●デッキからカードを手札に加える効果
●デッキからモンスターを特殊召喚する効果
●デッキからカードを墓地へ送る効果
→改めて読むと、「発動を無効」ではなく「効果を無効」なんですねぇ。ダメステで発動不可能です。
→こちらはモンスターを対象にとって効果を無効にする効果です。こちらも「発動を無効」ではありませんね。
→効果を無効にする以外の効果でも「発動を無効」にしていない限り、ダメステに発動することはできません。
一方、ダメステに発動できる誘発即時効果を持ったモンスターの例を見ていきましょう。
特殊召喚・チューナー・効果モンスター
星2/光属性/サイキック族/攻1000/守 0
このカードは通常召喚できず、カードの効果でのみ特殊召喚できる。
(1):自分フィールドにモンスターが存在せず、
相手モンスターの効果が発動した時に発動できる。
手札のこのカードと自分の手札・デッキ・墓地の「PSYフレーム・ドライバー」1体を選んで特殊召喚し、その発動を無効にし破壊する。
この効果で特殊召喚したモンスターは全てエンドフェイズに除外される。
→《PSYフレームギア・γ》は「発動を無効」にする効果ですので、ダメステに発動可能です。
《Kozmo-ダーク・エルファイバー》
→手札からの発動でなくても「発動を無効」にする効果であれば、ダメステで発動可能です。
この様に「発動を無効」=「ダメステで発動可能」という公式が成り立っているのがわかります。
が、しかし!!!!
先述した通りこれは「誘発即時効果を持ったモンスター」に限った話です。
「発動を無効」にする効果を持ったカードは誘発即時効果を持ったモンスター以外に以下があります。
①カウンター罠
②それ以外
「①カウンター罠」は皆さんご存知の通り、ダメステでの発動が可能なのですが、問題なのは「②それ以外」。
この「②それ以外」に該当するカードは非常に少なく、以下の5枚しかありません。
《エンペラー・オーダー》
《虹の古代都市-レインボー・ルイン》
《我が身を盾に》
《ボム・ガード》
《オルターガイスト・プロトコル》
《エンペラー・オーダー》
→発動できないというか、ダメージステップに召喚する効果を持ったカードがないので、発動する機会がありません。
《虹の古代都市-レインボー・ルイン》
→3枚以上のカードの発動を無効にする効果はダメステでは使えません。
《我が身を盾に》
→出来そうで出来ないダメステでの発動。そして余談ですが、対象にとる効果はありません。
《ボム・ガード》
《オルターガイスト・プロトコル》
この中で、ダメージステップに発動できるのは《オルターガイスト・プロトコル》のみ。
よって、それ以外の4枚は「発動を無効」にしているのに「ダメステに発動できない」カード、つまり公式裁定から漏れてしまった例外裁定のカードです。
■まとめ
・誘発即時効果を持ったモンスターのテキストに「発動を無効」とあったら「ダメージステップでも発動可能」
→今のところ例外はありませんが、今後出てくるかもしれないので注意は必要。
・「発動を無効」する効果でありながら、ダメステに発動できない(しない)カードも存在する。
→《エンペラー・オーダー》、《虹の古代都市-レインボー・ルイン》、《我が身を盾に》、《ボム・ガード》
以上、屋敷わらしとダメージステップに発動可能なカードについてのお話しでした( ^∀^)ノ
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