本日は環境で好成績をおさめた【真竜召喚獣】のデッキレシピを評価したいと思います!
2017.01の制限改定から環境を席巻した【十二獣真竜】。
2017.07のレギュレーションではそれに代わって【真竜召喚獣】デッキが環境トップテーマの一つとなっています。
今回はそんな【真竜召喚獣】中でも、最強と言っても過言ではないレベルのレシピを勝手に評価したいと思います。
今回評価するのは福岡県で行われた天神CS(個人戦)で93人中、1位となったデッキです!
■真竜召喚獣の安定性
定義:デッキが本来持つ力を発揮することができる確率。
■真竜召喚獣が本来持つ力を発揮している状態
①上級真竜および《真竜剣皇マスターP》を召喚。
②《召喚魔術》による召喚獣モンスターを特殊召喚。
③手札誘発モンスターや真竜罠で相手の動きを封じる耐性が整っている。
上記①②③を2つ以上同時に満たしている状態。
※この状態を作り出すことができる確率に比例してデッキの安定性が高くなります。
この真竜召喚獣デッキの安定性は8ポイント!
この8ポイントという数字が高いのか低いのかわからないですよね。
参考程度にですが、以前紹介した【ABC】が8ポイント、恐竜真竜皇竜星は9ポイントでした!
恐竜真竜皇竜星より1ポイント低くした理由は、あちらよりも理想盤面に持っていくためのサーチカードが若干少ないというのと、やはり[アドバンス召喚]という性質上、永続魔法罠をリリースできたとしても、やはり純真竜構築ではないので、安定性が若干落ちます。
真竜の万能サーチカード《ドラゴニックD》が無制限であれば、ポイント9の可能性もありましたが・・・。
■真竜召喚獣のアド力
定義:アドバンテージを得ることができるカード枚数やカードの組み合わせ数。
このデッキのアド力は9ポイント!
召喚獣のループは、召喚権を使いターンこそまたぎますが、アドバンテージを失わず融合体を召喚し続けることができます。
また、上級真竜は自身のサーチ効果によりリリースのディスアドを即座に回復できますし、それ以前に永続魔法罠をリリースすれば、フィールド上のカードを破壊できるのでアドバンテージを失わずにアドバンス召喚を行えます。
魔導書のギミックも取り入れているので、召喚権こそアレイスターや真竜と取り合いますが安定した1対2交換を行えます。
■真竜召喚獣の爆発力
定義:デッキが持つ本来の力を発揮した時に1ターンに与えられるダメージの大きさ。
召喚獣真竜の爆発力は7ポイントです!
1ターンに3回以上の特殊召喚を行う恐竜真竜皇竜星の8ポイントに及びませんが、召喚獣真竜もアドバンス召喚の回数を増やすことができるので1ターンに複数のモンスターを並べるのは比較的容易です。
しかし、ドラゴニックD適用化においても1ターンキルのハードルは高いです。
例えば、通常召喚権と真竜永続魔法によるアドバンス召喚権を使用してダイナマイトKを2体並べたとして、合計攻撃力5600。
ワンキルするにはあと2400の攻撃力を持ったモンスターが必要ですが、ここが難しい。
召喚獣の融合モンスターを出せる状況であったとしても、実際にだせるのは灰流うららやイグニスHを素材にした
もしくは、バテルやダイナマイトKを素材にした
であり、どちらも2400に到達しません。
序盤にうまく立ち回れば後半以降のワンキルルートは増えますが、序盤からワンキルを実行することは少々難しいと思います。
と言いつつもワンキルが難しいというだけで攻撃力2000オーバーの優秀な効果をもつモンスターを3体並べることができるのは脅威以外の何者でもありません。
■真竜召喚獣の制圧力
定義:相手の動き妨害する能力。
真竜召喚獣の制圧力は7ポイントです!
現環境における制圧力の代名詞と言っても過言ではない《真竜剣皇マスターP》。
このデッキでは《幽麗なる幻滝》やドラゴニックDにより、マスピを容易にサーチすることができるため、マスピによるフィールド制圧は難しくありません。
さらには手札誘発を5枚採用しており、相手はやりたいことをそう簡単にはさせないのがこのデッキの1つの特徴と言えるでしょう。
■真竜召喚獣の機動力
定義:デッキが本来の力を発揮できるまでに要するターン数の少なさ。
召喚獣真竜の機動力は9ポイントです。
キーカードが揃えば、即座に理想盤面を作ることができます。しかし、サーチカードが多いため《ライオウ》等のサーチメタに立たれると、何もできなくなるという難点も同時に抱えています。
この弱点に関しては後述の除去力でカバーします。
■真竜召喚獣の除去力
定義:除去カードの多さ×除去カードの効果の性能×除去カードのバランス
真竜召喚獣の除去力は9ポイントです。
除去カードの種類がモンスター(《真竜剣皇マスターP》)、魔法(真竜永続魔法)、罠(真竜永続魔法)とばらけており、採用枚数も多いので、除去カードのバランスと種類に関しては申し分ないです。
効果については全てが「対象を取る」「破壊」であるため対象耐性や破壊耐性を持ったモンスターに立ちはだかれるとなすすべなく押し切られてしまうシーンも少なくありません。
その場合は「黙示録の効果で攻撃力を下げつつ戦闘で破壊」という動きが必要です。
黙示録はドラゴニックDやダイナマイトKからサーチ可能なのでこの動きはそれほどハードルは高くないですが、やはりひと手間かかるため対象耐性と効果耐性は苦手としています。
■真竜召喚獣の無名度
定義:環境で使用されているカード採用率の低さ。
1ポイント。
環境トップと言っても過言ではないほどの超有名テーマです。
遊戯王 WCS2016 小学生の部では決勝戦に出場し、最後は【チェーンバーン】デッキに敗れてしまいましたが、2位という好成績を収めています。
引用:遊戯王OCGチャンネル (【決勝戦:実況ライブ】「Yu-Gi-Oh! World Championship 2017」 )
※49:30 「小学生の部(ドラゴンデュエル)決勝戦」 次世代を担うデュエリストの頂点が決まる!
■総合評価
今回ご紹介した真竜召喚獣デッキの総合点は77.5ポイントでした!
だいぶ強い(KONAMI感)。
真竜召喚獣はその除去力の高さ故に、永続魔法や罠による対策が非常に困難です。
永続カードによる対策よりは、召喚魔術発動にチェーンして、ロンギヌスを投げたり、相手のうららや真竜上級モンスターにチェーンしてガンマを投げる等「フィールドに無くても妨害出来るカード」による対策が有効です。
また、真竜永続カードと召喚獣のギミックを同時に対処できる《マクロコスモス》は非常に有効に働きます。
《マクロコスモス》の効果を適用出来さえすれば、永続魔法の破壊効果も発動出来ないのでこのデッキの強みである高い除去力とアド力を同時に潰すことができます。
また【除去力】の章でもお伝えしましたが、破壊耐性と対象耐性を持ったモンスターに弱いので、実践レベルで言えば【kozmo】の最上級モンスターや【ww】からの《クリスタルウィング・シンクロドラゴン》が刺さります。(サイドチェンジからの壊獣で簡単に除去られる事もありますが...)
というわけで、対策しようと思えばできない事もないですが、対策が難しいので無理にするよりも、自分のデッキでやりたいことをやるというスタンスで臨んだ方が良いかもしれません。
それは他のテーマを相手にした場合もそう言えるのですが、真竜召喚獣はその対策のし辛さから特にその傾向が強いでしょう。
以上の勝手に評価シリーズ@真竜召喚獣レシピでした!
次回もお楽しみに(^o^)/
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