今回ご紹介するのは2019年2月の店舗代表戦 優勝並びに2018年12月に6連続公認大会優勝した「1マッチキル姫ループ閃刀姫」です。
※本記事はデッキ使用者のジェノスさん(@Yougi_jenos)に執筆頂きました。
ETに強いこととマッチキル性能がある事です。
以前まで店舗代表戦では【転生炎獣】や【六武衆】を利用していました。
そこで感じたことは公認大会よりも、1ターンにかかる時間が長いことでした。
これは店舗代表戦ということで慎重にプレイする傾向があるからだと考えております。
その為、店舗代表戦ではETに入りやすい傾向があると感じました。
【閃刀姫】は元々先行でも後攻でも動けるデッキでありETにも強い為、ETありきで考えた場合は【転生炎獣】や【オルフェゴール】よりも分があると判断しました。
前環境の【閃刀姫】ではET時《閃刀姫-カガリ》は1枚利用で事足りました(ET時は基本的に動けるターンが合計2回の
為)。
つまりET時の【閃刀姫】は前環境のスペックに近く、他が弱体化している分、相対的にET時の閃刀姫は前環境以上だとも考えられます。
さらに環境上位に【転生炎獣】や【オルフェゴール】などが登場した事により閃刀姫に対してのメタが減りました。
特に1戦目に「魔封じの芳香」や「魔法族の里」を発動されることは減りました。
逆に【転生炎獣】を使っているとメインから《超融合》や《D.D.クロウ》をうたれるということもあり、環境トップだからこそメインからメタられることを体感しました。
特に2戦目からは【サブテラー】や【メタビート】と対峙した際に《強欲で謙虚な壺》から《超融合》等の捲り札を引かれることが多かったです。
この様に環境トップである【転生炎獣】を使う限り、デッキばれしている2戦目以降の立ち回りが不利になると感じました。
そしてメタが前期よりも甘くなっている【閃刀姫】を選択しました。
*あくまで東京での体感値です。
ハーキュリーベースをカガリで回収し、ハーキュリーベースでカガリ、エンゲージ、何かを回収しシズクでエンゲージを引っ張ることで毎ターンエンゲージを供給する閃刀姫です。
閃刀姫を握りはじめてから「ハーキュリーベース」入りの閃刀姫を握っておりました。前期はカガリが3枚使用できた為、閃刀姫ループ(以降、姫ループ)に入る前に試合が終わることが多くあまり披露する機会はありませんでした。
カガリ制限になってからは姫ループさせるタイミングが早くなりました。
姫ループをする機会は増え、姫ループをしているとそんなやり方あるんだーと興味を持って貰えることが増えました。一度回りはじめると毎ターンカガリが「こんにちは」してきます(制限カードとは一体
1セット目でETに入りそのまま勝利することです。
姫ループは発生しやすく、一度姫ループが成功すると40分の耐久は現実的なものになる為、姫ループと
マッチキルは相性が良いです。
【六武衆】でも無限ループ発生後に40分間カウンターを貯め続けてETに入ったあとにキルを狙う1マッチキルも存在します。
【六武衆】の場合動けなくなると負けに繋がりますが、【閃刀姫】の場合動けなくても誘発が多いため相手を妨害し次のターンで立て直しも可能です。
普通に戦います。
最初からマッチキルを狙うというよりは余裕がでたら姫ループ狙いに切り替えて戦います。
姫ループ発生は6-7割程度です。
【インフェルノイド】や【メタビート】などでは姫ループは諦めましょう。
対ノイドはリソース切れを狙いにいく、対メタビはマルチ+羽、バーナー、ジャミングで盤面を削っていくという戦い方になります。
1.エンゲージA使用⇒マルチロールの効果でエンゲージAセット⇒シズクでエンゲージBを回収⇒相手のターン
2.次のターン⇒エンゲージA、B使用⇒カガリSS@エンゲージB回収⇒エンゲージB使用⇒ハーキュリーベー
スをマルチロールで墓地送り⇒ハーキュリー効果で基本的には「カガリ、エンゲージ、何か(体感シズ
クかエンゲージで引っ張りたいカードを戻すことが多いです)」をデッキに戻します⇒シズクSS⇒エン
ゲージ回収
※ポイント:ハーキュリーでエンゲージを戻し、シズクでサーチ
3.次のターン⇒エンゲージ⇒カガリSS@ハーキュリーベース回収⇒シズクSS⇒ハーキュリーベースをマ
ルチロールで墓地送り⇒ハーキュリー効果で基本的には「カガリ、エンゲージ、何か(体感シズクかエ
ンゲージで引っ張りたいカードを戻すことが多いです)」をデッキに戻します⇒シズクSS⇒エンゲージ
回収
これで毎ターン、エンゲージを供給できます!!
シズクのサーチがエンゲージであると毎ターン2アドバンテージになります。特にハヤテなどで不必要
な閃刀姫カードを落としたりしているので誘発を引き込める可能性が高く、固い布陣が作れます。
*場面によってはハーキュリー装備したカガリやハヤテで殴りにいき2ドローを拾いにいくことも可能です。
またサレンダーという概念が無いためにLC(ライフコントロル)&TOD(タイムオーバーデス:時間による1セットキル)を狙うことも可能です(心は痛みますが、、、)
コナミの規定ではサレンダーが無い為、エンゲージのアドバンテージを生かしET時まで相手の攻撃に耐えてETに入ってハヤテ等でライフを削り取ることでマッチキルも可能です。
TODを狙う場合、TOD封じで相手は自爆特攻によりLPを0にしてきます。
そこでウィドウアンカーをハー
キュリーベースで戻しつつ、エンゲージでサーチすることなどによって自爆特攻も止めにいきます。
姫ループをする場合、EXデッキにはカガリ1シズク1が必要な為ハーキュリーで戻すカードがカガリ、シズク、エンゲージが基本的な戻し先になります。その3枚を戻し続けているとデッキ内にエンゲージの
サーチ先が枯渇します。しかし、何度もエンゲージを打っている状況下の場合3枚眠る貪欲な壺を拾っ
ているケースが多く姫ループ中に困ったことは特にありません。貪欲な壺で姫たちを戻しつつ、ハー
キュリーでエンゲージ+閃刀姫魔法カード2枚を戻せばよいからです。
対ミラー戦意識、エリアゼロでの成功率を上げる事、特にカガリでハーキュリーベースを回収する邪魔
をされないようにする為です。
カガリでハーキュリーを拾えないと姫ループは崩壊します。現時点のメ
インデッキではカガリ以外でハーキュリーを回収する方法がないからです。サイドに《転生の予言》がある
場合は相手の墓地をケアしつつカガリやハーキュリーを戻せるカードに代わります。姫ループ中はハー
キュリーベースの方が大事なのでエンドフェイズ前後のシズクへの妨害には撃たないことが多いです。
姫ループする場合ハーキュリーベースなどが除外された時点でループができなくなることと、毎ター
ンエンゲージを供給できるならば+1のアドは気にならないと思っている為入れてないことが多いです。
あとは2枚以上入れている場合被りが弱いので入れても1枚かなと思います。
どん壺が3枚あるため、あらかじめ墓地に閃刀姫カードを貯めておきたいからです。また《星杯戦士ニンギルス》や《リンクリボー》、《サクリファイス・アニマ》などを使う機会がなかったのでそれよりは出番がある3枚目のハヤテとカイナが入っています。《剛炎の剣士》はウィドウアンカーからリンク召喚できて自爆特攻からレイが出せる点で場を空けつつ相手のモンスターを対処するカードとして使うことができます。アンブロエールは効果が閃刀姫と相性が良いこととフェニックスorユニコーン+ウィドウアンカーからの次なるリンク先になりうるので投入。
トポロジックボマードラゴンと迷った枠です。
実質サイドデッキが
トラップトリック*2
障壁*4
白の咆哮*4
威嚇する咆哮*5
砂塵の大嵐*4
パンクラ*3
一時休戦*2
疑似的な24枚体制でメタカードを引ける可能性を上げつつサイドで見れる範囲を広げています。
サイドチェンジ後は《王宮の勅命》や《魔封じの芳香》が入ってくる前提で戦います。サイドチェンジ後はミラーとかでなければ《砂塵の大嵐》の方がまるいと考えています。相手が勅命や魔封じを入れても必ずしも引けるとは限らないので発動されたら《トラップ・トリック》で引っぱります。トラトリ砂塵を使いたい相手はサブテラーやオルターガイストの為、1枚破壊のタイフーンよりも2枚破壊の砂塵の方が有利だと思ってます。タイフーンには砂塵には
ないすぐに発動できる即効性がありますが姫ループ型の場合遅くても構わないのでタイフーンの2倍破
壊が可能な砂塵を選択しました。
ミラー意識をする場合トラトリで引っ張れるカードかつ有効打の罠が白の咆哮だった。他にミラーに強
い通常罠があれば変更するかも知れませんが、ミラー以外でも役に立ちます。
魔女の一撃、強制脱出装置、拮抗勝負、異種闘争、異次元グランド、転生の予言などは考えました。他のレシピを見てると異次元グランドが今の環境ならよいかもです。
長期戦の閃刀姫の場合できるだけ時間を使って戦いたいので相手のLPはそこまで気になりません。圧縮+墓地魔法+1はかなり強いです。ET時の成金の枚数は1枚ならば許容できると考えています。
なぜならハヤテで相手のLPは7500にはなるので咆哮とのコンセプト上問題ないからです。ただし、オルターやサブテラーなど直接攻撃を通してくれないデッキ相手には0枚にしておくといいと思います。
ETで強いと感じるカードは、一時休戦と威嚇する咆哮です。
剛鬼やたんぽぽなどが消えた影響で必ずしも先行を取る必要がなくなりました。
ハヤテで1500LPを与えて休戦か咆哮が発動すればイージーWINが狙えます。
トラップトリックを併用することでキーカードを引ける可能性はまります。
問題となるのがサブテラーやオルターガイスト、ベアトリーチェ+仁王立ちです。なぜならシャンバラや仁王立ちによりハヤテの攻撃が通らなくなるからです。
シャンバラ等に対してはイーグルブースターで無理やり攻撃を通す事やカイナのLP回復+咆哮、休戦でライフゲインによる勝利を狙います。
サイドチェンジ後は魔封じや勅命などがサイドにある相手の場合はほぼ入れてきます。ハヤテ+咆哮ギ
ミックの場合は魔封じや勅命をすり抜けられる点も評価が高いです。
まとめ
・1マッチキルが狙いやすい。
⇒サイドデッキの交換前なら勅命や魔封じなどの苦手カードも使用されにくいです。前期よりも動きやすくなっている分マッチキルも狙いやすいです。
・ET時は閃刀姫全盛期並みの強さで戦えることと先行でも後攻でも戦える
・あらゆるデッキと戦えるポテンシャルがある
・対策が前期よりも甘くなっている
・増G打たれても止まれる
→レイ召喚エンドでもよいと思ってます。
・勅命or魔封じ(+ディンギルス)はハヤテ+咆哮の場合貫通できる。
・恐竜シャドール、サイドラやメタビに対して純閃刀姫よりも相性が良いです。
→恐竜シャドール、サイドラ等のバーン以外のダイレクトアタック型のワンキルに関しては咆哮で計算
を狂わせて、次のターンにリソースを回復しつつ盤面を崩すことが可能な為強く戦えました。メタビは
純閃刀姫構築よりも腐る札が少なく、ハヤテ+咆哮はメタられてないようだったので分があるように感
じてます。
・ミラー戦でも耐久できる。
→ミラー戦では姫ループが可能かつゴードン事故が起きない、イーグルブースターがある点などで優位
に立ちまわれます。純閃刀姫は基本的に耐久する構築よりもゴードンやマルチの効果を積極的に使うリ
スクを背負って後々のリソースを考えない立ち回りが多いです。長期戦になればなるほどゴードンやマルチの除外札の差がでてきます。ゴードンやマルチ後の閃刀姫と除外がされていない閃刀姫ならどちらに分があるかは一目瞭然です。閃刀姫は火力が低い為、耐久もしやすいです。
・先に相手に1セットを取られるとサイドがET意識構築のため貧弱。メタカードを削って咆哮などに枠を割いているからです。ゆえに他の閃刀姫よりも勝率は落ちまます。
・ハーキュリーあるいはカガリ、エンゲージ2枚を除外されることで姫ループ不可になること
・バーンデッキ。トラトリ咆哮の範囲外。ただし一時休戦は有効。
店舗代表戦と異なり《レインボー・ライフ》が使えます。バーンにも備えられることとETではのちのちのハンドを気にする必要がないためハンドコスト1はそこまで気になりません。
『ETED入り』は閃刀姫デッキの性質を利用した戦術であり、過度な長考、遅延プレイを推奨するものではありません。使用する際は相手に配慮したスムーズなプレイングを心がけましょう。
最後にデッキレシピを掲載します。
<メインデッキ>40枚
閃刀姫-レイ x 3枚
閃刀機構-ハーキュリーベース x 1枚
閃刀機関-マルチロール x 2枚
閃刀機-イーグルブースター x 1枚
閃刀機-ウィドウアンカー x 2枚
閃刀起動-エンゲージ x 2枚
閃刀術式-ジャミングウェーブ x 1枚
閃刀術式-アフターバーナー x 1枚
閃刀空域-エリアゼロ x 2枚
閃刀機-ホーネットビット x 1枚
閃刀機-シャークキャノン x 1枚
貪欲な壺 x 3枚
成金ゴブリン x 3枚
エフェクト・ヴェーラー x 3枚
増殖するG x 3枚
灰流うらら x 2枚
無限泡影 x 3枚
ハーピィの羽根帚 x 1枚
テラ・フォーミング x 1枚
増援 x 1枚
墓穴の指名者 x 2枚
サイクロン x 1枚
<エクストラデッキ>15枚
閃刀姫-カイナ x 3枚
閃刀姫-カガリ x 1枚
閃刀姫-シズク x 3枚
閃刀姫-ハヤテ x 3枚
トロイメア・ユニコーン x 1枚
トロイメア・フェニックス x 1枚
ヴァレルソード・ドラゴン x 1枚
揚陸群艦アンブロエール x 1枚
剛炎の剣士 x 1枚
<サイドデッキ>15枚
トラップトリック x 2枚
白の咆哮 x 2枚
威嚇する咆哮 x 3枚
次元障壁 x 2枚
砂塵の大嵐 x 2枚
ダイナレスラー・パンクラトプス x 3枚
一時休戦 x 1枚
※本記事はデッキ使用者のジェノスさん(@Yougi_jenos)に執筆頂きました。
コメントフォーム