こんにちは、ポッターです。
本日は週刊除去妨害カードランキングの発表とともに、トリックスターの出張について触れてみたいと思います。
それではまずは今週の除去妨害カードランキングから見ていきましょう!
※ちなみに今期(2018.10レギュレーション)からテーマに属するカードもランキングの対象になっています。
※また、ランキング結果の発表はTwitter(@kagakuyuugi)が最速なので、フォロー頂けると喜びます(*^-^*)
今回、トリックスターの出張について触れてみようと思った理由は13位にランクインしている《トリックスター・ライトステージ》(初手率3.8%)が目に留まったからです。
《トリックスター・ライトステージ》
このカード、サーチ効果と除去効果を一気に担う【トリックスター】のアドバンテージの源となるカードなのです。
その効果は【炎星】でいうと、同テーマの中核となる《炎舞-テンキ》と、除去効果を持つ《炎舞-「玉衝」》を足したようなもの。(ぎょっこうにはチェーンできないので、それよりは少し弱いですが)
《炎舞-「天キ」》
《炎舞-「玉衝」》
10期のインフレっぷりがうかがえますね(^_^;)
で、
なぜ《トリックスター・ライトステージ》が目に留まったのかというと、今週の週刊デッキランキングで【トリックスター】が14デッキ中3デッキもランクインしていたんですね!
やべぇこれは【トリックスター】来てるな!と。
まぁそんな感じで今日は、環境でも見る機会が多くなったトリックスターについて触れていきたいと思います。
環境にいるトリックスターの特徴として
「どっちかというと出張要素が強い」
というのがあるんですよね。
事実として、いわゆる環境にいるトリックスターデッキは以下5種類(11枚)のトリックスターカードが採用されるのですが、トリックスターカード以外の枠は他テーマや汎用カードが採用されます。
《トリックスターライトステージ》(3積み)
(イラスト&効果は上記参照)
《トリックスター・キャンディナ》(3積み)
→召喚権さえあれば種類を問わずトリックスターカードをサーチできる。
アタッカーとしても活躍数が、バーン性のは後述の《トリックスター・マンジュシカ》の方が上。とは言ってもアドバンテージの源であるためできれば初っ端に引いてきたいカードであります。
《トリックスター・マンジュシカ》(3積み)
→《トリックスター・キャンディナ》でサーチしたいカードの筆頭。フリーチェーンでフィールドに出ることも出来るため、キャンディナやリリーベルで戦闘した後に追撃することもできます。このカード2枚と《トリックスター・ライトステージ》があれば相手の手札にカードが加わるたびに800ダメージを与えることもできるので、出来れば相手にターンを渡すときはこのカードを出しておきたいところ。このカードで《トリックスター・キャンディナ》を手札に戻せれば毎ターンサーチ効果を発動できる動きは控えめに言って強すぎ。
《トリックスター・リリーベル》(1積み)
→戦闘ダメージを与えた時に墓地のトリックスターモンスターをサルベージできる。
《トリックスター・マンジュシカ》サルベージからの同カードをSSして追撃の動きは十八番です。
《トリックスター・リンカネーション》(1積み)
→《ドロール&ロック・バード》との全ハンデスコンボが流行ったためか、2017.10月の制限改定で登場から半年もたたずに制限カードとなったのがこのカード。2018.10レギュレーション現在は全ハンデスコンボを前提とした採用は見られず、(1)の効果で相手がサーチしたカードを使用不可能にさせたり、(2)の蘇生効果が主な使用用途となります。
以上がトリックスターの出張パーツとその採用枚数になります。
次章では出張先テーマのデッキレシピの紹介をしていきます。
すみません。
一つ断っておきたいことがあります。
「トリックスター出張テーマ」というくらいですから、【WWトリックスター】とか【トリックスター召喚獣】とかをイメージされたかもしれませんが、そのような他テーマとの混合デッキは当ブログの統計対象(環境)のデッキレシピには入っていなかったんですよね。
なので今回は【トリックスター○○】の様な混合テーマではなく、上記の出張パーツ+汎用パーツを組合せた【トリックスター】デッキについて紹介していきます。
※それはもう『出張』ではなく『純構築』と言うような気もしますが…。
混合テーマを期待されていた方は申し訳ないです…。
それでは見ていきましょう!
まずは除去妨害カード編です。
まず初めに、大会で入賞したデッキのレシピを紹介します。
■EXデッキ 枚数 15
リンクスパイダー 1
リンクリボー 2
トロイメアフェニックス 1
アンダークロックテイカー 1
アカシックマジシャン 1
セキュリティードラゴン 1
水晶機巧ーハリファイバー 1
トポロジックトゥリスバエナ 1
サモンソーサレス 1
トロイメアユニコーン 1
ファイアウォールドラゴン 1
ヴァレルロードドラゴン 1
トポロジックボマードラゴン 1
閃刀姫ーシズク 1
■サイドデッキ 枚数 15
トーチゴーレム 2
コズミックサイクロン 2
墓穴の指名者 3
ブラックホール 3
神の警告 2
次元障壁 3
※2018.01レギュレーション対応。
■このデッキの特徴
除去カードや妨害カード、そして手札誘発モンスターがふんだんに、そして恐ろしいほどに散りばめられています。。
手札誘発と《無限泡影》だけで合計12枚、さらに《魔封じの芳香》、《神の通告》、《激流葬》、《ハーピィの羽根帚》と目白押しです。
ドローソースとしては《強欲で貪欲な壺》を2枚採用。このカードは発動コストとしてデッキトップから10枚除外してしまいますが、特定のカードに頼らないこのデッキではこのデメリットはほとんど無視できます。
トリックスターに不足する展開力は《BF朧影のゴウフウ》、《スケープ・ゴート》、《グローアップ・バルブ》で補完していますね。
この様に『トリックスター出張パーツ』+『除去妨害パーツ』+『展開札』というのがトリックスター除去妨害カード編の特徴になります。
次は大量展開編です。
まずはデッキレシピをご確認ください。
■EXデッキ 枚数 15
リンクリボー 1
リンクスパイダー 1
セキュリティドラゴン 1
彼岸の黒天使ケルビーニ 1
トロイメアゴブリン 1
トロイメアケルベロス 1
トロイメアフェニックス 1
トロイメアユニコーン 1
スリーバーストショットドラゴン 1
トポロジックトゥリスバエナ 1
トポロジックボマードラゴン 1
ファイアウォールドラゴン 1
ヴァレルロードドラゴン 1
ヴァレルソードドラゴン 1
キメラテックメガフリートドラゴン 1
■サイドデッキ 枚数 15
インスペクトボーダー 2
雷撃壊獣サンダーザキング 1
妨げられた壊獣の眠り 1
墓穴の指名者 3
ツインツイスター 1
闇の護封剣 1
タイフーン 1
神の警告 2
神の通告 2
醒めない悪夢 1
※2018.10レギュレーション対応。
■このデッキの特徴
除去妨害編と比較すると攻めっ気が強いのが「大量展開編」の特徴で、《SR-ベイゴマックス》1枚から《ファイアウォール・ドラゴン》や《ヴァレルロード・ドラゴン》などのリンク4へ、いとも簡単にアクセスします。
《彼岸の黒天使 ケルビーニ》を経由するその動きは、さながら【たんぽぽサンバ】。
レベル3を2体並べることができれば《ヴァレルソード・ドラゴン》を出せるのでワンキル性能も十分です。
また《ダイナレスラー・パンクラトプス》や《サイバー・ドラゴン》+《キメラテック・メガフリート・ドラゴン》、【壊獣】などを用いた後攻捲りも得意なのがこのデッキの特徴でもあります。
ここまで展開力が高いと
このトリックスターでエクストラリンクできるんじゃないの?
と思われるかもしれないですがエクストラリンクは結構難しそう。
まぁ、《水晶機巧-ハリファイバー》や、そこからリクルートしてくる《BF-隠れ蓑のスチーム》などのモンスターを入れてないことを考えるとそもそもエクストラリンクをすることを目的としたデッキではなさそうですね。
お次はトラップトリック編です。
■EXデッキ 枚数 15
リンクリボー 1
リンクスパイダー 1
セキュリティドラゴン 1
彼岸の黒天使ケルビーニ 1
トロイメアケルベロス 1
トロイメアフェニックス 1
トロイメアゴブリン 1
トロイメアユニコーン 1
スリーバーストショットドラゴン 1
ファイアウォールドラゴン 1
ヴァレルロードドラゴン 1
ヴァレルソードドラゴン 1
トーテムバード 1
捕食植物ドラゴスタペリア 1
ダイプレクサキマイラ 1
■サイドデッキ 枚数 15
インスペクトボーダー 2
ダイナレスラーパンクラトプス 3
DDクロウ 1
屋敷わらし 2
幽鬼うさぎ 1
ハーピィの羽根帚 1
精神操作 2
超融合 1
砂塵の大嵐 1
無限泡影 1
※2018.07レギュレーション対応。
■このデッキの特徴
デッキ構成要素(トリスタ要素、除去妨害要素、展開要素)のバランス的には最初にご紹介した「除去妨害編」に似た構成ですが、このデッキの最大の特徴は《トラップトリック》を採用しているという点です。
《トラップトリック》3枚と汎用性の高い罠を2~3枚ずつ採用することで、状況に応じた罠カードを使用することができます。(このデッキでは《砂塵の大嵐》、《無限泡影》、《メタバース》をメインに2枚入れていますね)
とくに《メタバース》はトリックスターの初動となる《トリックスター・ライトステージ》をサーチできる他、このデッキでは《王家の眠る谷-ネクロバレー》を採用している為、相手の展開を止める役割も果たします。
《王家の眠る谷-ネクロバレー》
→特にこのカードは昨今の大量展開系のデッキ【剛鬼】や【たんぽぽサンバ】、【リンクユニオン】等にぶっ刺さることを考えると有力なのです。しかし、《メタバース》経由で発動すると、《レッド・リブート》に無効にされる点には注意が必要。
《レッド・リブート》後の展開を手札誘発で妨害できればいいですが、罠ばっかり引いてしまうと軒並み発動できなくなってしまうので気を付けましょう。(《レッド・リブート》を発動されてしまったら気を付けようがないが…)
貴重なドローソースである《強欲で貪欲な壺》と共存しにくいのはちょっと難点。
最後に、遊戯王WorldChampionShip2018で優勝したトリックスターデッキのデッキレシピを見ていきましょう!
■デッキ 枚数 42
トリックスター・キャンディナ 3
トリックスター・マンジュシカ 2
トリックスター・リリーベル 1
灰流うらら 2
百万喰らいのグラットン 3
幽鬼うさぎ 2
サイバー・ドラゴン 1
ドロール&ロックバード 2
浮幽さくら 3
屋敷わらし 2
エフェクト・ヴェーラー 2
強欲で貪欲な壺 2
トリックスター・ライトステージ 3
テラ・フォーミング 1
スケープ・ゴート 2
トリックスター・リンカーネイション 1
無限泡影 3
神の警告 1
神の宣告 1
神の通告 2
御前試合 3
■EXデッキ 枚数 15
トリックスター・ホーリーエンジェル 1
No.39 希望皇ホープ 1
SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング 1
リンク・スパイダー 1
トロイメア・ケルベロス 1
トロイメア・ゴブリン 1
トロイメア・フェニックス 1
トロイメア・ユニコーン 1
スリーバーストショット・ドラゴン 1
星杯戦士ニンギルス 1
リンクリボー 1
ミセス・レディエント 1
キメラテック・メガフリート・ドラゴン 1
聖騎士の追想 イゾルデ 1
閃刀姫-カガリ
■サイドデッキ 枚数 15
エフェクト・ヴェーラー 1
インスペクト・ボーダー 3
サイバー・ドラゴン 1
精神操作 2
相乗り 1
月の書 1
砂塵の大嵐 2
王宮の勅命 1
つり天井 1
拮抗勝負 2
※WCSレギュレーション
■このデッキの特徴
さすが海外の選手が作ったデッキだからなのか、WCSのレギュレーションだからなんのかわかりませんが、同じトリックスターデッキでも一味違いますね。
まず1つ目の特徴として挙げられるのがマンジュシカが2枚という所です。
ここまで3枚が鉄板だと思っていたマンジュシカが2枚、実はこれが黄金比だったりして・・・。
2つ目としては『手札誘発モンスターが異常に多い』という点に注目しました。
《無限泡影》と手札誘発モンスターを合わせて16枚も採用しています。
この理由はおそらくWCSのレギュレーションでは《増殖するG》が禁止であるため、大量展開系のデッキが強くシェアが多くなると読んだからでしょう。
決勝戦は皮肉にもvs【オルターガイスト】でしたが(^_^;)
引用URL:https://www.youtube.com/watch?v=myiTBeE90YU
※2:49:30辺りから決勝戦
3つ目は《百万喰らいのグラットン》の3積み。
これは決勝戦でも大活躍だったカードで、EXデッキのカードをほとんど使わず、《強欲で貪欲な壺》で裏側除外されたカードも攻撃力アップに貢献できるので【トリックスター】とは2重の意味で相性が良いカードです。このカードは破壊以外の対象を取らない除去でもあるので相手の【トロイメア】を用いた堅固な体勢を持つエクストラリンクを崩せる1枚としても非常に有効なカードでもあります。
4つ目の特徴は《御前試合》をメインデッキから3済みしているという所です。
《御前試合》は「先攻制圧」と「後攻捲り」両方をこなすザ・仕事人カードですね。
先述の《百万喰らいのグラットン》と言い、《サイバー・ドラゴン》+メガフリートのペア採用と言い、如何にして相手の好きにさせずに自分の土俵に引きずりおろして戦わせるかに特化させたデッキの様です。
WCSの決勝戦でもそれが功を奏したようですね。
まとめ
トリックスターデッキを4つほど紹介しましたが、いかがでしたか?
ご紹介したようにトリックスターデッキはトリックスターの出張パーツこそほとんど決まっておりますが、他の枠の構築は自由で個性が出しやすく、環境に合わせて柔軟に対応することが可能です。
手札誘発モンスターで妨害性能を高めるもよし、《百万喰らいのグラットン》や《サイバー・ドラゴン》、《御前試合》等でまくり性能を高めるもよし、《ファイアウォール・ドラゴン》で1キルラインまで到達するような爆発力を持たせるも良しです。
メタビート系にも、大量展開系にも切り替えられる【トリックスター】。非常に面白いテーマだと思いますし2018.10改定ではほとんど規制を受けず、今期は追い風が吹いています。
今期何を使うか悩んでいる様なら、【トリックスター】使ってみるのもアリかと思いますよ(#^.^#)
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